2010年01月29日

金沢港

kanazawakou1.JPG

仕事の空き時間に、金沢港で写真を撮ってきました。
この日は、北陸では貴重な冬晴れの気持ちよい一日でしたので、港周辺を少し歩いてみました。 金沢港は、若い頃釣りによく来たものです。
金沢西防波堤への立入りも、現在にくらべて規制が甘く、休日などは親子連れや、カップルまで堤防内で釣りをしていました。
過去に何度も人身事故があって、その都度、取締りが厳しくなってゆき、今では堤防に人影を見ることはありません。

 当時は人も社会も今に比べて寛容度が高かったように思います。「まあ、余り無茶な事はしないように」と言っとけば、たいがい常識の範囲で何事も納まっていたからじゃないでしょうか。
 
 でも現在は、ちょっとした事で、責任だ補償だと訴えるのが当たり前なので、人は人を信用できにくくなっています。

 役所も、問題が起こってわが身に責任が及ぶと困るので、とにかく規制かけまくる。これは危ない、あれも危ないで、とにかく危険から遠ざけようとする。

 結果として、本能として危険を察知できない人間が増えてくるんじゃなかろうか。
 極端な話、立入禁止の札がかかってなければ、防波堤に大波が被っていても平気で入って行くような人間が出来てしまうとね。

 過保護もほどほどにしないと将来の日本が心配だ。


・・・などと言ってるお前の将来を心配しなさい!と天の声が聞こえてきたので、この話はここで終わり。

kanazawakou2.JPG

 堤防の縁から、金石側の海岸に降りて砂浜を少し歩いてみた。
かなり広い砂浜ですが、この辺りは確か海だったはずです。

 広大な砂浜に直径1m以上ありそうなパイプが、延々と伸びています。一直線に伸びたパイプの途中から、いくつか枝分かれしたパイプが海岸の方に伸びていて、そのパイプの先からは、真っ黒な水が暴力的に噴出していました。


kanazawakou3.JPG

 凄まじい放水を、あっけにとられて眺めていたら、海岸工事をしている作業員の方が近づいてこられ、危険だから少し離れて下さいと注意されました。

 私は素直に従い、元居た堤防の付け根のほうへ向かいました。堤防に戻り、そこに腰掛けてまた放水の様子を飽きもせずに眺めていると、先ほどの作業員がやってきました。

 60歳位のその作業員は、私の横に座り、「事故でも起こると現場の責任者として非を問われるのでね」と微笑みながら声をかけてきました。

 それは十分わかります。私は「そうですね、すみません」と謝り、それから工事についていろいろ質問してみました。

 彼の話では、1枚目の写真にあるサルベージ船から、パイプが海底を伝って先ほどの放出してる所までつながっているそうです。

 なので、今放出している黒い水は、金沢港内に浮かんでいるあの船から出たものなのです。

 金沢港の水深は、従来10mしかなくて、大型船舶が入港できず、港湾事業において競争力が低かったそうで、現在は13mに浚渫工事をしているところです。

そして、浚渫で出た土砂で海岸を埋立しているのです。

そう言えば、金石港から金沢港までの間の海岸は、狭い砂浜でしたが、現在は大部分が広い埋立地に変わっています。

作業員のお話では、放出している海水に含まれる土砂の濃度が35%なので、一時間あたり、1ヘクタール(100×100m)に35センチの高さで土砂を堆積しているそうです。

頭の良い人なら、上の説明で毎時何トンの放水かすぐわかりますね(笑)

既に埋立の一期工事は終わっていて、今やってるのが二期工事の終わりのほうらしいで、平成27年の工事終了を目処に進められているそうです。

しかし、日本中で海岸の浸食がすすんでいて、砂浜も狭くなっているというのに、一時的ではありますが金石海岸は砂浜が広がっています。

人間の歴史って自然を征服する事に始まったのが、今更ながら思い知りました。

 
 そんなこんなで、作業員の方と長話していると、仕事の時間を忘れてしまい、危うく延着するところでした。





posted by 橋本 at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日誌
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